テストプレイの前に、これだけチェック！

【テストプレイの前に、これだけチェック！】

いらっしゃいませ！　藤野亭テストプレイ掲示板です。

以下に、テストプレイをする前にチェックしておくべきことがらについてまとめました。

テストを頼む前に、一通りチェックしてくださいね！

公式ファンサイトの「投稿前の指差し確認」および「解説ファイルについて」と内容の重複があります。（見落としがちな場所にあるのですが、これらにもぜひ目を通しましょう！）

メニュー

【自分でチェックできるバグは、最初にチェックしちゃいましょう！】

まずは自分で何度かプレイしてみましょう！　それが一番確実にバグを見つける方法です。

世の中には、テストプレイのお手伝いをしてくれるステキなソフトがたくさんあります！　これらもどんどん使ってチェックしちゃいましょう！

これらのソフトを使う前に、念のため、シナリオフォルダのバックアップを取っておきましょう！

【SceChk】　対象：全てのシナリオ

minutes様のサイトLabyrinthine Codeの、Softwareのページで配布されております。
シナリオ内で使われていないファイルがないか、チェックしてくれます！
もし使われていないファイルがあったら、シナリオフォルダから出しておきましょう！
シナリオ内で重複している画像ファイルのチェックもしてくれます！
もしあったら、重複をなくしておきましょう！（くわしくは【容量のムダ使いをしていませんか？】で！）

【ConSearch】　対象：全てのシナリオ

Thomas様のサイトThomasCWの、紹介＆ダウンロードページで配布されております。
スタートリンクやスタートコールの設定し忘れをチェックしてくれます！
分岐があるとき、分岐の設定が正しいかどうかチェックしてくれます！（選択肢がふたつとも「はい」になっていたりすると、大丈夫ですか？　と教えてくれます！）
セリフコンテントの称号設定忘れをチェックしてくれます！
ケアレスミスの多いところなので、ぜひチェックして、もしあったら直しておきましょう！

【SerifPicker】　対象：文章がけっこう多いシナリオ

Thomas様のサイトThomasCWの、紹介＆ダウンロードページで配布されております。
エリアの中で使われているメッセージを、まとめて一つのテキストファイルに出力してくれます！
称号によってセリフを分けている場合も、全部表示してくれます！
誤字・脱字をチェックするのにとっても便利です！　もし誤字・脱字があったら、ここで直しておきましょう！

【SKICHE_Ex】　対象：店シナリオ

Thomas様のサイトThomasCWの、紹介＆ダウンロードページで配布されております。
スキルファイル（Skill*.wid）をドラッグ＆ドロップすると、そのスキルの推奨レベルを計算して表示してくれます！
あまりに設定したレベルとかけ離れていたら、本当にその効果でいいのか、考えてみましょう！
ただし、召還獣や使用時イベントを使ったスキルカードは正しく判定できないので注意です。
また、このソフトで計算されたレベルを、何も考えずにそのまま設定するのもやめましょう。あくまで参考にしてください！

【Readmeはつけましたか？】

「Readme.txt」または、解説テキストだと分かるような名前で、テキストファイルを入れましょう！

「テキストファイルには、何を書けばいいの？」　とくに決まりはありませんが、だいたい以下のようなことを書く方が多いです。

シナリオのタイトル
シナリオのバージョン（または最終更新日。両方書いてもOK）
作者の名前
作者の連絡先（メールアドレス、ウェブサイトのアドレス等）
シナリオの解説
（あれば）プレイ時の注意書き
「これはカードワース用のシナリオで、本体がないと動きませんよ」という注意書き
（もし希望があれば）このシナリオを転載しても良いかどうか、その際に注意することはあるか
（もし希望があれば）このシナリオのカードを他シナリオでインポートしても良いかどうか、その際に注意することはあるか
使った素材の著作権表記
更新履歴（バージョンアップがあった場合、前バージョンからの修正点、修正した日付など）
その他、書きたいことがあればなんでも

迷ったら、ほかのシナリオの解説テキストを参考にしてみましょう！　とりあえず、まずは「ゴブリンの洞窟」のReadme.txtを開いて見てみましょう。

解説テキストを作るお手伝いをしてくれる、下記のようなソフトもあります！　項目を埋めるだけで解説テキストができます。書き方に自信がなかったら、使ってみましょう！

【CardWirthReadmeEditor】　対象：全てのシナリオ

エンキドゥ様のサイト白き風(WhiteWind)の、「フリーソフト置き場」で配布されております。
解凍してみて動かなかったら、Visual Basic 6.0以降のランタイムを入れましょう。（ベクターのVB6.0ランタイムライブラリ配布ページに行って、「ダウンロード」のタブをクリック→「ダウンロード」ボタンをクリック、でどうぞ！　落としたファイルをダブルクリックしたら、インストーラーが起動します。かんたんです！）
「基本事項」タブは、ひたすら空欄を埋めるだけ！　一通り埋めたら、「プレビュー表示」というタブをクリックして、「プレビュー作成」ボタンを押してみましょう！　なんだかものすごい解説テキストが出てきます！
「著作権情報」タブもすごいですよ！　試しに「著作権情報（背景画像）」タブを開いて、「Readmeに背景画像の著作権を表記する」にチェック！
それから「作者設定」というところで素材作者様の名前とURLを入力し、「新規」を押します。
「素材製作者名」というエリアで今登録した名前をクリックし、「背景画像ファイル」というエリアに画像ファイルをドラッグ＆ドロップすると……！　どんな風になるのかは、ぜひご自分で確かめてみてください。
「Qubes関連」タブを使うと、自動で「Qubesについて」という解説テキストが入り、QubesのサイトのURLまで付いちゃいます！
設定ファイルを保存しておけば、後から修正するのもカンタンですよ！
ちなみに、敬称を「様」にするか「さん」にするか、区切り線をどんな風にするか……など、色々なところが決め放題です。敬称を「殿下」にしたり、区切り線の代わりに「鬱」という漢字を並べたり（！？）することもできます！

「私のシナリオはまだ未完成で、見てほしいのは一部だけなんだけど……」　それでも、テキストファイルは必要です！

テキストファイルがないと、ダウンロードした人が、あとで「これ、何のシナリオだっけ？」「誰のシナリオだっけ？」などと困ってしまいます。

また、デフォルトで入っているもの以外の素材を使った場合は、その著作権表記も必要です！

ぜんぶ自分で描いた絵や自分で作った音楽だったとしても、「（自分の名前）が作りました！」と、きちんと書いておきましょう！

くわしくは、【著作権表記はしましたか？】のコーナーで！

「バージョンって必要なの？」　つけるとかっこいいです。……ではなく、複数のバージョンがある場合、ハードディスクの中でどれがどれやら分からなくなる可能性があるので、きちんと書いておきましょう！

「バージョン番号って、どうやってつけるの？」　なんとなくフィーリングでつけます！　……ほ、ホントですよ！

たとえば、0.80～0.90くらいから初めて、更新のたびに0.90、0.91……などと上げていって、正式公開版が1.00になるタイプがあります。でもこれは、修正事項が多いと、テストをしているうちに数字が足りなくなるという欠点もあります……。
最初にテストに出すバージョンを1.00として、バグ修正などを行うたびに数字を増やしていく場合もあります。「前のバージョンから、すごくたくさん修正した！」という時は数字をたくさん足して、「誤字などをちょっとだけ修正した」という時は少しだけ数字を足しましょう。こうすると、どのくらい修正されたか分かりやすくなります。
最終更新日を使って、「ver.20080101」（＝2008/1/1に最後の更新をしました）というようなバージョンのつけ方もあります。
テスト版は、バージョンの数字のあとに「β」とつけて、「テスト版ですよ」と分かりやすくすることもあります。未完成のシナリオをテストに出す場合は、「α」なんてつけるのも良いかもしれません。「α（アルファ）版」というと、「まだ作るところが残っている試作品」という感じの意味になります。「β（ベータ）版」は「ひととおり作ってテスト中」というような意味です。
自分と他人から見て分かりやすければ、どんな書き方でもOKです！

たまに、テストプレイ時にテスト専用の解説テキストを入れる場合もあります。重点的にチェックしてほしいところ、シナリオの設定、注意書きなどを入れておきます。便利なこともあります。正式版では抜いておくのを忘れないようにしましょう。

ちなみに（最近は聞きませんが）昔は、「解説テキストにメールアドレスを書くと、相手がウィルスに感染した時にアドレスを取得され、ウィルスが送られてくる可能性があるから危ない」なんて話もありました。ウィルスでなくても、メールアドレスを書く時は、そのアドレスが相手のパソコンの中にずっと残るということに気をつけてくださいね！　「とりあえず親のアドレスを借りちゃおう」「ケータイのアドレスでいいかな？」なんていうのは（いないと思いますが）絶対ダメですよ！

メールアドレスに限らず、解説テキストはシナリオデータと一緒に相手のパソコンに保存されるので、何年も経ってから他人に見られてしまう可能性もあります！　何を書いてもOKですが、あんまり暴走すると、後で恥ずかしくなっちゃうかも！？

【著作権表記はしましたか？】

著作権表記は、解説ファイルの中でもとっても大事なところの一つです。バッチリ書いて、かっこいい解説テキストにしましょう！

テストプレイだからと言って、解説テキストの著作権表記は忘れてはいけないのです！　キレイに書かなくてもいいので、とにかく必要な情報を、漏らさず書きましょう！

あなたのシナリオの中に、以下のようなファイルがある場合は、絶対にその素材を使ってはいけません！　場合によっては、あなたが訴えられちゃうかもしれませんよ！

「この武器のカードがなかったんで、ネットにあった画像を加工して使っちゃった！」
「ゲームの背景がかっこよかったんで、キャプチャして持って来ちゃった。どうせバレないよね！」
「パソコンの中にある画像ファイル、適当に使っちゃった。誰のだか分かんないけど、ま、いっか！」
「元はマンガの絵だけど、上に紙を置いて写したのは私だし、私の素材ってことでいいよね？」
「どっかの歌だけど、耳コピしてMIDIにしたの私だし、平気だよね！」
著作権者の分からないデータ
著作権者が再配布を禁止しているデータ（＝だいたい「素材じゃないもの全部」だと思っておけばいいです！）
商業作品の二次創作物（ただし、版権元が二次創作を許可している場合を除く）

上記のような素材を使った場合、とっても深刻な問題になる可能性があります！　「どうせバレないや」と思っていたら大間違いですよ！

トラブルを避けるためには、できる限り、カードワース用の素材として提供されているものを使うのがオススメです。それだけでも、ものすごい量があるはずですよ！

あなたのシナリオの中に、以下のようなファイルがある場合は、そのまま公開してはいけません！

「誰のだっけ、これ……カードワース用の素材なのは確実だから、書かなくてもいいや。大きなトラブルにはならないよね！」
「他の人のシナリオから、勝手に抜き出しちゃった。同じカードワースに使うんだからいいよね？」
「二つの素材を合成しました。どっちの素材作者さんも、たしか連絡不要で使っていいって言ってたし、大丈夫だよね！」

一番上は、さすがに訴えられることはないと思いますが、トラブルになって、相手も自分も周囲もすごく嫌な思いをする可能性があります！　絶対に、全部の素材について、誰の素材か確かめて名前を明記し、連絡が必要な場合は連絡しましょう！

ちなみに、「表記不要」の素材の場合は表記するほうが親切だと思います。「表記禁止」なら表記してはいけませんが、解説テキストのどこかに「素材提供者の意思により、著作権者の名前は表記していません」ということを書いておくと、テストの時に誤ってツッコまれることがなくなるので親切です。

二番目も特に気をつけて！　他のシナリオの素材で、どうしても使いたいものがある場合は、そのシナリオの解説テキストから素材の作者を確認しましょう！　それから、自分で改めてその方のサイトに行って、素材を取ってきたり、連絡をしたりしましょう。別のシナリオから抜き出して、そのまま使うのは厳禁です！

一番下は上二つほどではありませんが、危ないことがあります！　「連絡不要で使ってOK」と、「連絡不要で合成してOK」は別です！　特に店シナリオだと、色々な方の素材を合成することがあると思いますが、その素材が「他の人の素材と合成しても良いかどうか」を確かめてから使いましょう！　たまに、「加工は良いが他人の絵と合成するのは×」という方もいます！

著作権表記のテキストは、シナリオを作りながら少しずつ書きはじめてしまうのがオススメです！　後になると、「これ誰の素材だっけ？」「あの人のサイトどこだっけ？」と、忘れてしまったりするのです。ちゃんとしたものでなくても、メモだけでも取っておきましょう！

「使用が許可制なのに、まだ連絡が取れない素材作者様がいるんだけど……」「なんか、著作権者が分からない素材があるんだけど……」　そんな時は、使用の可否や著作権者が分かるまで、仮に別の素材に差し替えてテストしましょう！

差し替えをする時の注意いろいろ：

「使用時に連絡不要」となっている素材を差し替えに使うのも良いですが、「俺の素材はしょせんツナギかよ……」とがっかりさせてしまうこともあるかもしれません。（へのへのもへじや、背景画像の場合真っ白や真っ黒でもいいので）自分で描いたり作ったりするか、groupASK様の素材を使うのが無難かと思います。
差し替えの意思がある場合、画像が仮のものであることを、解説テキストやテストプレイ告知文にちゃんと書いておくことをオススメします！
「え、でも、素材の差し替えって、大変だよね……？　台詞コンテント、全部直さないといけないし」　同じファイル名の画像やMIDIに差し替えると、あまり手間がないですよ！
「ファイルに作者さんの名前つけちゃったんだけど……」「サイトでダウンロードした時のまんまのファイル名だから、同じ名前のままではちょっと……」　そういう場合は、Thomas様のサイトThomasCWの紹介＆ダウンロードページで配布されている【ScenaTra】というツールを使いましょう！　シナリオデータに含まれる、画像ファイル名の一括変換をしてくれます。
ちなみにこの「素材の差し替え」、「リクエストした素材がまだ出来てないんだけど……」とか、「ぴったりの素材が見つからないけど、シナリオだけはできちゃった……」なんて時にも有効です！　完成したシナリオを持って「これに合った素材をつけてください！」とイラボなどでリクエストすると、普通にリクエストするよりもぴったりの素材を作っていただけるかもしれません！（リクエストがあんまり難しかったりすると、できないかもしれませんが……。）
少しだけ脱線しますが、リクエストをするときはシナリオが完成してから頼むと、「せっかくリクエストに応えても、シナリオが完成しなくてお蔵入りになっちゃうんじゃないか？」という素材作者様の心配がなくなるので、みんな幸せになれたりします。

「著作権表記ってめんどくさい！　なんでこんなことしなきゃいけないの？」　とおっしゃる方もいるかもしれません。著作権表記がないと、どんな困ったことが起こると思いますか？

皆様は、素材製作者さんの作成した画像ファイル・音楽ファイルを利用しています。日本では、画像・音楽作品などは、作った瞬間に、勝手に著作権が発生します。
「著作権」という権利は、実は中身がいろいろあります。その中には「著作者人格権」という名前の権利があって、これは作った人が「こんなのいりません！」と言っても捨てられないものです（法律でそう決まっています）。
この「著作者人格権」には、「作品を公表するかどうか、するならどんな風に公表するか決める権利」「自分の名前を、著作者の名前として表示するかどうか決める権利」「作品の中身を勝手に変更されない権利」が含まれます。
「素材として使っていいよ！」というのは、素材製作者様がこの「作品を公表するかどうか、するならどんな風に公表するか決める権利」（公表権）を使って、「あなたが公表してもいいですよ」と決めた、ということです。
「その時は、解説テキストに私の名前を書いてくださいね！」「使う時は、僕の名前は書かなくていいですよ！」「素材を使ってもいいけど、私の名前はぜったいに公表しないで！」というのは、素材製作者様が「自分の名前を、著作者の名前として表示するかどうか決める権利」（氏名表示権）を使って決めたことです。
「自由に改変していいですよ！」「改変は禁止！　バリエーションが欲しかったら、私に連絡してくれたらこちらで改変します」というのは、素材製作者様が「作品の中身を勝手に変更されない権利」（同一性保持権）を使って決めたことです。
なので、この三つの決まり事は、とっても大事なことなのです！
これを破ると……法律うんぬんだけでなく、素材製作者様が見たとき、「私の描いたイラストが、勝手にシナリオの背景にされてる！？」とか、「僕の作った音楽が、勝手に誰かのものとして使われてるー！」とか、「私のカードがなんか魔改造されてるー！」……という感じになります。イヤですよね？　ちょっとムカつきますよね？
あと、著作権には「作った人の名誉を傷つけるような使い方はしちゃダメですよ」というのもあります。というわけで、いくら「好きに使っていいよ」って言われても、勝手にえろいシナリオやぐろいシナリオに使ったりしないようにしましょうね！
「この決まりを守って使ってくださいね！」と言われていることは、きちんと守りましょう！　その人の素材が好きなら、決まりを守ることぐらいなんでもないですよね！
サイトの中に決まりが書いていない場合は、とりあえず素材製作者様に連絡を取りましょう！　だいたい、以下のようなルールを守っていれば、変なトラブルにはならないと思いますし、後から「使っちゃダメ！」と言われることもないと思います。
- 「カードワース用の素材です」と書いてある素材のみ利用する。
- 使う時は、シナリオを公開する前（テストプレイをするよりも前です！）に連絡をして、許可をもらう。
- 「改変していいよ」と書いていない素材は、絶対に改変しない。
- 素材製作者様に、ちゃんと感謝の気持ちを伝える。

その他にも……シナリオを遊んでいて、「このイラスト、すごくかわいい！」「この音楽、とってもキレイ！」「すごいなあ、この素材、私もシナリオ作りに使ってみたいな！」「この素材、誰が作ったんだろう？　この人の、他の素材も見てみたいな！」なんて、思ったことはありませんか？

そんな時、解説テキストに「××.bmpというファイルは、○○さんという方の作品です。URLは～」と書いてあったら、とっても嬉しいですよね！

そういった意味でも、著作権表記は漏れがないようにすると共に、「どの素材が、誰の作品であるか」という対応関係をきちんと書いておくことが必要です！

上に挙げた【CardWirthReadmeEditor】を使うと、素材とそれを作った方との対応を分かりやすく書くのが、とってもラクになりますよ！

「普通の素材屋さんとか、カードワース関係じゃないところで公開されてる素材をシナリオに使いたい時は、どうすればいいの？」　そういうときは、製作者の方に連絡を取って、直接聞くという方法があります。以下のようなことを伝えた上で、「カードワースに使ってもいいですか？」と聞いてみましょう！　それで製作者の方にOKしてもらえれば、その時は使っても大丈夫です。

カードワース用でない素材を配布している方に、使用許可を取るために伝えるべきことの例：

カードワースというゲームのシナリオに使うこと
使用する素材を、抜き出し可能な状態でシナリオファイル内に同梱するということ
著作権表記は、添付するテキストファイルの中で行うこと
（必要があれば。カード画像などは特に）サイズの変更、減色等の加工を行いたいということ
自分の名前と、シナリオが完成した時にその配布を行う予定であるサイトのURL
シナリオの内容、および使用する素材をどのように使いたいのか
これだけではまだまだ不十分かもしれません。失礼のないよう、色々考えてみてくださいね！

素材屋さんによっては、「フリーウェアのゲームに使う時は、こうしてください！」と、きちんと書いてあることもあります。その場合は、その決まりに従いましょう！　カードワース用の素材よりも規定が厳しいことが多いので、決まりをよく読んで、分からなかったら製作者の方にきちんと質問しましょう！

素材を使う時には、素材を提供してくださる方への、「ありがとう！」の気持ちを忘れないようにしましょう！

解説テキストの著作権表記は、あなたが一番かんたんにできる、そして二番目に大切な、素材作者様へのお礼です！（一番大切なお礼は、あなたがその素材を使って、ステキなシナリオを作ることです！）

というわけで、著作権表記がいい加減だと、「コイツはお世話になった人にありがとうも言えないヤツなのか」って思われちゃったりします……。そんなのイヤですよね？

ちなみに、「使用時の連絡は不要」と書いている方でも、使用連絡をすると喜んでいただけることが多いです。「返信が大変／できないのでされても困る」という方もいますので、使用連絡に「返信は不要」と書いておくと喜んでいただけることもあります。その辺は、素材作者様のサイトなどを見て考えてみてください。

どんな場合でも、相手に失礼のないよう、よく気をつけてくださいね！

【容量のムダ使いをしていませんか？】

カード画像は何キロバイトになってますか？　エクスプローラなどでチェックして、もし21キロバイトだったら、その画像はもっとスリムにできます！　【Padie】、【減太】などの減色ツールを使って、256色まで落としてみましょう！　見た目はほとんど変わらないまま、9キロバイトまで減らすことができます。画像によっては16色、4キロバイトまで減らせます。

カードワース用として提供されている素材は、たいてい256色（9キロバイト／正確には8.02KB）か16色（4キロバイト／正確には3.78KB）です。ダウンロードや加工の時などにうっかり21キロバイト（正確には20.6KB）にしてしまった場合は、上に挙げたツールを使って、適切な色数に落としましょう！

キャスト・スキル・アイテム・召還獣・情報カードに格納されている画像は、元画像を一回減色したあと、もう一度読み込みをやり直す必要があります！

メニューカードも、「イメージ格納」で保存されている画像は、元画像を減色したら読み込みをやり直す必要があります！（「イメージ格納」については後述します）

元画像が見つからなかったら、エディタでアイテムなどのデータを開いて、「カード」タブの「保存」というボタンを押してみましょう！　カードに格納されている画像を保存するためのダイアログが出ます。

なんだかめちゃくちゃ容量の大きい背景画像はありませんか？　素材を提供した方が許可しているなら、jpg画像はサイズを減らすことができます！

もし画像のサイズが632×420（または、640×480）を大幅に超えている場合は、カードワースで表示できるぴったりのサイズ（632×420）くらいまで縮小（必要があれば、切り取り）してみましょう！　画像加工ツールを使ったり、【FC2画像縮小】というサイトを使ったりする方法があります！

画像のサイズは適切だけど、すごくサイズが大きい……という場合、少し圧縮率を上げてみるという方法があります。（【iJPEGComp】などのツールを使ってみましょう）

ただし画質が落ちるので、画質にこだわりがある場合は圧縮率を上げるのはやめておきましょう。テストプレイで突っ込まれるかもしれませんが、「画質にこだわりがあるので！」（「素材提供者様が画質にこだわっているそうなので！」という場合もありますね）と言えば、皆さん納得してくださるはずです。

jpg画像の場合は、画像全体に軽くぼかしを入れると容量が減ることがあります。

あまり画質にこだわりがなければ、表示されるサイズの半分（316×210）まで縮小してしまうのもアリかもしれませんが、そのあたりは好みの問題です。

マスクに使っているbmp画像は、サイズを変えたらダメですよ！　マスクに使う画像やカード画像の場合、色数をあまりに落とすと（「2色しか使ってないから、Padieで2色まで減色すればいいよね？」などとすると）バグが出ることもあるのでご注意ください。

エリアで表示するカードの絵には、「イメージ格納」よりも「イメージ参照」を使うほうが、いろいろラクだと思います。

「イメージ格納」と「イメージ参照」について

エリアに表示するメニューカードの画像は、「イメージ格納」と「イメージ参照」という、二つの方法で指定することができます。
「イメージ格納」とは、エリアのデータの中にまるごと画像ファイルを埋め込んでしまうことです。
エリアの「テーブルビュー」を開き、メニューカードをダブルクリックして「メニューカードの設定」を開けた時に、「カード」タブの「読み込み」ボタンから画像を保存すると、「イメージ格納」になります。
画像の表示されている、すぐ上のところにあるドロップダウンリストに、「<イメージ格納>」と表示されていれば、その画像は「イメージ格納」で保存されています。
もう一つの「イメージ参照」は、画像の表示されるすぐ上のドロップダウンリストから、ファイル名を選ぶ方法です。
「イメージ参照」で設定すると、エリアデータそのものには画像を入れず、シナリオフォルダ内にある画像を読みに行きます。
むかしむかし（10年近く前）、カードワースのバージョンが1.15（今は皆さん、ほとんどver.1.28、たまに1.20ですよね）だった頃は、「イメージ格納」しか選べなかったのです。が、今はせっかく「イメージ参照」という便利な機能があるので、「迷ったらイメージ参照！」とすることをオススメします。
「なんでイメージ参照にするの？」　一カ所にしか使わない画像なら「イメージ格納」でも良いのですが、何カ所も使う画像に「イメージ格納」を使うと、それぞれのメニューカードに画像のデータが入ってしまい、データがダブります。容量がもったいないです。
【自分でチェックできるバグは、最初にチェックしちゃいましょう！】の【SceChk】で「格納イメージ検索」ボタンを押し、そこで「重複を発見しました」と言われた人は、「イメージ格納」を「イメージ参照」に変更していきましょう！
方法は、ただ指摘されたメニューカード（エリアとカードの名前は【SceChk】が教えてくれます）を開き、「読み込み」ではなく上のリストから画像を選び直す（画像ファイル名も【SceChk】が教えてくれます）だけです！　かんたんです！
ツールを活用して、しっかり重複をなくしていきましょう。そもそもシナリオを作るとき、最初から全部「イメージ参照」で作ってしまうと楽ですよ！

「ところで、なぜ容量を減らさなくちゃいけないの？」　どうしてだと思いますか？　それには、こんな理由や昔話があるのです。

カードワースが初めて公開されたのは1998年です。まだ今のように、ブロードバンドも常時接続も普及していなかった頃です。回線速度も遅かったし、ハードディスクの容量も小さかった時代です。少しでも短い時間でダウンロードできると、それだけ電話代が節約できるのでみんな喜んでいました。
また、「インターネットが繋がるパソコンから、ゲームをするためのパソコンへ、フロッピーディスクでシナリオデータを移す」「インターネットが繋がっていない友達に、シナリオデータをフロッピーディスクで貸してあげる」なんてことも行われていた時代です。ちなみに、フロッピーディスクって1.44メガバイトしか入らないのです。USBメモリなんてなかった時代です。だったら、1枚のフロッピーにたくさんシナリオが入った方が嬉しいですよね？
ちなみに、カードワース本体が「スタートパック」と「フルパック」に分かれているのも、たぶんそんな時代の名残です……。
なので当時、「できるだけシナリオファイルの容量を小さくすること」はとっても大事なことでした。カードワースに最初から入っている冒険者の画像や、「交易都市リューン」のスキルカードなどがどれも16色で描かれているのには、そんな理由もあるのです。
たとえば、16色のカードをフルカラーで保存してしまうと、一枚につき17キロバイトくらい容量が大きくなりますよね。もしカード画像が10枚使われていたら、それだけで170キロバイトも大きくなってしまいます。
「ゴブリンの洞窟」のような小さめのシナリオでもカードが10枚以上使われていることを思うと、普通のシナリオでカードの減色をしなかったら、すっごく容量が大きくなってしまうということが分かりますよね。
最近の人はメガバイト単位の動画や音楽をたくさん落としていたりして、「たかが200キロバイトがなんだ！」と思うかもしれませんが、当時は200キロバイトってすごく大きかったのです。いえ、今でも、けっこう大きく感じられませんか？
というわけで、カードワースのシナリオにおいては、減らせる容量はきっちり減らさなきゃいけない！　という流れができていったのです。（すごい人は、メッセージコンテントの「ＯＫ」の部分を削ってバイト単位の節約をしていました……興味がある方は、すいかメロン様のサイト・Costlyの「容量削減」をご覧ください！　ここまでやるか、って感じです。さすがにここまではやらなくても文句は言われません……。）
だから皆さんにも、ぜひ減らせる容量は減らして、エコなシナリオを作ってほしいと思っています。

あまり神経質にならなくても良いと思いますが、カードワースの中では「当然やるべきこと」と言われていることも多いので（特に「イメージ格納の重複排除」と「フルカラーカードの減色」はしっかりやっておかないと、ほぼ確実にテストプレイの時にツッコまれます）、できるところはやっておいた方が、イメージが良いです。

というか、やらないと「こいつ、サボってるんじゃないの？」と思われちゃったりすることもあります（泣）。大変ですけど、がんばりましょう！

【ちゃんとダウンロード・解凍できますか？】

テストプレイを頼む前に、ちゃんとファイルがダウンロードできることを確かめましょう！

自分で一回ダウンロードしてみてください。外のサイトからの、ファイルへの直リンクが禁止されているスペースもあります。そういう時は、ダウンロード用のページを作って、そちらにリンクを貼りましょう！

ファイルを試しにダウンロードしたら、きちんと解凍できるかどうかも確かめましょう！　「ファイルが壊れていて、きちんと解凍できない！」ということもたまにあります。

ちなみに、「そもそもアップロードの仕方がわからない」という時は、とりあえず当サイトのアップローダーをお使いください。（その上で、家族や学校の友達やgoogleさんに「ファイルをアップロードする方法」を聞いてみましょう！　たぶん誰か知っていると思います。ちゃんとアップロードの方法が分かったら、当サイトのアップローダーのファイルは削除してくださいね。）